病気について
子犬のしつけについて
しつけって?
子犬のしつけって何でしょうか?オスワリやフセができること?上手にマテができること??
そういったことも必要かもしれませんが、
子犬のしつけでとても大切なことは、子犬が人間社会で飼い主さんと共に楽しく幸せに暮らしていくための、必要なルールを教えてあげることです。
そのためにはまず、正しい関係作りを行って、子犬との信頼関係を築きましょう!
ほめて育てよう!
自分の母親が、いつもガミガミ口うるさく怒ってばかりだといかかですか?大好きなお母さんには、いつもニコニコご機嫌でいて欲しいですよね。
子犬のしつけも同じです。叱ってしつけるのではなく、正しいことができたらほめるしつけ(正の強化)が良いことが分かっています。そのために必要なことは以下の通りです。
①失敗させない環境作り
②正しいことができるように導く
③正しいことができたら、すぐにほめてごほうび(おやつやオモチャ遊びなど)を与える
子犬のニーズを満たそう
子犬のニーズとは、栄養バランスのとれた食事・適度な運動・安心して休める場所・本能を満足させる遊び・社会的な刺激・必要な医療行為などです。 子犬のしつけを行うにあたって、これらのニーズを十分に満たしてあげることがとても重要です。子犬を飼い始めたものの、朝から夜までほぼサークルに入れっぱなし・・・ なんてことになっていませんか?そんなことでは刺激不足でエネルギーがあり余り、ペットシーツをびりびりに破く、甘咬みがひどい、などの困った行動につながりやすくなります。 特に子犬は遊びが大好き!ロープ状のオモチャを使った引っぱりっこや、留守番の時は食べ物を中に詰めることができるコングやころころとご飯が出てくるビジーバディなどで、 遊ぶ欲求を十分満たしてあげましょう。
子犬の社会性について
生後3週齢~16週齢は「社会化期」と呼ばれ、子犬が柔軟にさまざまなことを学習して吸収できるとても大切な時期です。 この時期にいろいろなタイプの人、他のワンちゃん、家の中や外のさまざまな刺激に少しずつ慣れさせることで、子犬は社会性を身につけることができます。 ワクチン接種がすべて終わってない子犬の場合、抱っこして外に連れていき、近所の人にごほうびをあげてもらったり、 いろいろなものを見たり聞いたりしながら、社会性を身につけさせていきましょう。
子犬のしつけ①甘噛み
甘咬みはごく自然な子犬の行動で、本来であれば幼い時期に親や兄弟と触れ合う中で、子犬は咬み加減を学習していきます。 しかし子犬は早い時期に親兄弟から離れ、こうした咬み加減を学習する場がなくなってしまうので、飼い主が咬みつき抑制を教える必要があります。 子犬の時期の甘咬みを放っておくと、将来本気の咬みにつながりやすくなります。生後5ヶ月くらいまでには、しっかり咬みつき抑制ができるように教えましょう!
●まずはロープ状のオモチャを使った引っぱりっこや、ガムなどのかじるオモチャを与えて、エネルギーの発散を十分に行い、かじる欲求を十分満たしてあげましょう。
また手を使った遊びは一切やめましょう。
●子犬どうしの遊びでは、強く咬んだら咬まれた相手が「キャン」と言って、楽しい遊びが止まります。
これを応用して、子犬が甘咬みしたら「あっ!」もしくは「痛っ!」とひと声言って、そのまま子犬を置いて部屋から出ましょう。
子犬が楽しい遊びが中断されたと理解すれば良いので、部屋から出て行く時間は20秒程度でかまいません。
●子犬が「人の手や足を咬むと楽しいことがなくなる」と理解できるまで、根気よく繰り返し行いましょう。
子犬のしつけ➁トイレの失敗
●トイレの環境をしっかり整備しましょう。子犬はふかふかした絨毯や、マットの上で排泄を好む傾向があります。
トイレの習慣ができるまでは、間違えやすい絨毯やマットは片付けましょう。また犬は寝床から離れた場所で、排泄を好むという性質があります。
お勧めは寝床とは別に、ペットシーツを敷き詰めたトイレ用のサークルを用意することです。
寝床とトイレを同じサークルにする場合は、なるべく広めのサークルを使い、寝床と逆側にトイレを設置しましょう。
●トイレのしつけはタイミングがとても大切!そわそわし始めたり、床の臭いをくんくんかぐなどは排泄のサインです。
すぐに子犬をトイレに連れていき、排泄をうながしましょう。排泄し始めたら「おりこう」と言い、すかさず口元にごほうびを差し出します。
「トイレで排泄をするといいことがある」となるように繰り返し練習してください。
●トイレ以外の場所で排泄した場合は、決して子犬を叱らず、その場所をキレイに拭いて酵素系の洗浄剤などでしっかり臭いを取り除きましょう。
排泄の失敗は子犬のせいでありません。子犬は、寝起き・食べた後・遊んだ後などに排泄をすることが多いです。
排泄のタイミングをよく観察して、定期的にトイレに連れていき成功体験を増やしましょう。
子犬のしつけ③子犬のいたずら
●子犬が何かを噛むというのは、子犬にとって当たり前のことです。ただ噛む対象が、家の大切な家具だったり、スリッパだったり、
洗濯物のタオルになると「困ったいたずら」となってしまう訳ですね。対策としては、環境をしっかり整備して、子犬の届く範囲にある物はすべて片付けましょう。
特に飲み込めるサイズのものは、落とさないよう特に注意してください。
●家具の足やスリッパを噛む代わりに、噛んでもよいオモチャをたくさん準備しましょう。コングやビジーバディー、長持ちするガムなどもお勧めです。
(ただし固すぎるガムは奥歯がかける原因になることがあります。また飲み込みぐせがある場合、喉につまらせることがあるので注意が必要です。)
またオモチャを使ったひっぱりっこやボール投げなどでたくさん遊んで、エネルギーの発散を十分に行ってあげてください。
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