最新の治療:経口GS441524の治療についてこちら⇒https://kami-ah.com/blog/archives/133
従来より、FIPは不治の病と言われており、有効な治療はありませんでした。しかしながら、近年様々な薬剤の報告が出てきており、根治的な治療になる可能性も考えられる状況になってきました。
FIPを何例も経験している身からすると夢のような話ですが、まだまだ完璧な治療法は確立されておりません。また薬剤についても正しい知識をもって使用しないと思わぬ副作用や高額な医療をしたのに効果がなかったなど問題が生じる可能性が高いです。
我々、臨床獣医師として有効なお薬の登場に際し、治療における知識をさらに習得することは非常に重要であり、この度、改めてFIPの治療について文献を片っ端から読んでみました。多くの文献を要旨(まとめ)だけでなく、論文の全文読んでみて気付くこともたくさんあり、新しい発見や選択肢も得られました。
ブログ:FIPの治療について①に続きまして、今回は、これらの文献を踏まえ、現在FIPの治療として報告されている薬について記載します。ただし、文献を全文読むとまた違った見解になるものもあるので、詳しくはお尋ねください。薬剤については現実的に使用可能なものと、まだ使用できないものもありますので合わせて記載します。
FIPの治療について①はこちら⇒http://kami-ah.com/blog/archives/82