ドッグドック・キャットドック(健康診断)について

動物たちは言葉を話す事ができず、痛みや違和感などの自覚症状があった場合もそれを隠す傾向にあるため、たとえ病気になっていても明らかな症状が出るまでなかなか気付かれないという事があります。 また動物たちは人よりも早く年を取り、小型犬や猫では7歳、中型犬では6歳、大型犬では5歳から高齢期に入ります。 そのためまだまだ若いと思っていても、体の中では何らかの変調を来している場合があります。 このように、飼い主様が動物たちの病気に気付いたときには病状がかなり進行しており、すでに手遅れになってしまっているというケースも少なくありません。

大切な動物たちの問題を早期に発見するためにも定期的なドッグドック・キャットドック(健康診断)をおすすめ致します。

コースについて

動物たちの状態に合わせて4つのコースをご用意致しました。すべてワンちゃん、ネコちゃん共通のコースとなっております。

●簡易ドックコース
若くて元気な動物のためのドックです。先天的・成長期の問題を含めて隠れた病気がないかどうか全身のチェックを行います。
●基本ドックコース
中齢~高齢動物のためのドックです。血液検査に加えて全身のレントゲン検査を行うことで、心臓や肺を含めたより詳細な全身チェックを行います。
●充実ドックコース
高齢動物のためのドックです。血液検査を充実させることで、主要臓器のより詳細なチェックに加え、年齢とともに発症しやすくなるホルモンの異常徴候やミネラルの異常も確認することができます。
●総合ドックコース
全ての動物たちが対象で、しっかりと全身チェックをしたい方のためのドックです。 レントゲン検査に加え超音波検査を行うことで、血液検査では発見できない臓器の状態や形の変化を確認できます。 また、心電図や血圧も加えて全身をしっかりと検査します。

*すべてのコースについての年齢は目安です。年齢に関係なく全てのコースをお選びいただけます。

検査内容 簡易ドック 基本ドック 充実ドック 総合ドック
身体検査
血液検査 CBC
生化学 6項目 8項目 16項目 16項目
尿検査
便検査 直接
浮遊
レントゲン 胸部
腹部
超音波検査
心電図
血圧

*血液検査(生化学検査)の項目についての詳細は、下記「検査内容について」をご覧ください。

検査内容について

◯身体検査
一般的な触診、聴診、体温などに加え、眼、耳、鼻、口、皮膚、筋肉、神経の状態などより細かく全身の状態を確認します。
◯血液検査
多様な項目を測ることで、全身状態や肝臓・腎臓など主要臓器の状態を確認します。
検査意義 項目 簡易 基本 充実 総合
完全血球計算(CBC) 貧血 ヘマトクリット値 すべてのコースで共通
ヘモグロビン
炎症・感染など 白血球数・分画
止血機能 血小板数
生化学検査 項目数 6項目 8項目 16項目 16項目
栄養状態 TP
ALB
糖尿病 GLU
腎臓系疾患 BUN
CRE
肝臓・胆道系疾患 GPT(ALT)
GOT(AST)
ALP
NH3
T-Bil
脂質異常 T-Cho
ミネラルバランス Ca
P
Na
K
Cl
◯尿検査
尿糖、尿蛋白、潜血、尿pH、ビリルビン、ケトン体、尿比重などを測る事で、糖尿病、腎機能、膀胱炎などの確認ができます。
また、尿中の結晶や細胞成分の有無を顕微鏡で確認します。
◯便検査
寄生虫の卵の有無や腸内細菌の異常を確認します。
◯レントゲン検査
胸部・腹部それぞれのレントゲンで全身の臓器に形や見え方の異常がないかどうかを確認します。 心臓や肺は血液検査では異常が分かりにくいため、レントゲン検査が重要です。
◯腹部超音波検査
腹部の肝臓・腎臓・脾臓・膀胱・消化管・リンパ節などをより詳細に確認します。 レントゲンと違いそれぞれの臓器ごとに確認していくので、より細かい変化を見つけることができます。
◯心電図検査
心臓のリズムを確認し、不整脈の有無や頻度などを確認します。
◯血圧測定
動物も病気や状態により高血圧になることがあるため、血圧の測定を行います。

オプション検査

◯心臓超音波検査
レントゲンだけではわからない心臓内部の異常を確認します。 これによりレントゲン検査や身体検査で見つかった心臓病の原因をはっきりとさせ、その病気の重症度を確認することで今後の治療方針を立てることができます。 通常は、レントゲン検査や身体検査で異常が認められた場合に検査をおすすめしますが、遺伝的に心臓病を起こしやすい動物にもおすすめします。
◯ホルモン検査
ホルモンバランスの異常を起こしやすい高齢動物や血液検査、身体検査で疑いの高い動物におすすめします。 動物で多いホルモンの異常は副腎と甲状腺ホルモンの異常です。
─ 副腎皮質ホルモン
腎臓近くの副腎から分泌されるホルモンです。 ホルモンの分泌が多くなる副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)と少なくなる副腎皮質機能低下症(アジソン病)があります。
─ 甲状腺ホルモン
喉のあたりにある甲状腺から分泌されるホルモンです。 ホルモンの分泌が多くなる甲状腺機能亢進症(主に猫)と少なくなる甲状腺機能低下症(主に犬)があります。
◯猫ウイルス検査
ネコちゃんにかかり易いウイルスの感染を検査することができます。 特に猫エイズや猫白血病は感染している場合、接触やケンカにより他のネコちゃんにも感染する可能性がありますので、一度検査されることをおすすめします。
◯尿中蛋白/クレアチニン比
尿検査や血液検査で腎臓病が疑われるが明確でない場合や腎臓病のステージ分類のために行う検査です。

注意点

*内容・料金などのお問い合わせ、ご予約は電話もしくはメールにてお願い致します。

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